ブラックストーン・グループ(Blackstone Group)はバイアウト投資を手がける世界屈指の資産運用会社である。ニューヨーク証券取引所に上場している。バイアウト投資だけでなく、不動産ファンド投資・ヘッジファンド投資・クレジット投資など、提供する運用スタイルは幅広い。また財務アドバイザリー部門(所謂M&Aアドバイザリー部門)を有しているのが特徴であった。投資銀行が自己投資やファンド投資を手がけることは多いが、運用主体の会社がアドバイザリ部門を有する例はあまりなかった。但し、こちらの部門は2015年にスピンアウトされた。
1985年にリーマン・ブラザーズ出身者により創業されており、現在CEOであるスティーブン・アレン・シュワルツマン(Stephen A. Schwarzman,)とそのリーマン・ブラザーズ時代の上司であるPeter G. Petersonにより創業された。創業当初はM&Aのアドバイザリーから手がけており、そこからバイアウト投資、更にはヘッジファンド投資・クレジット投資などへ展開していった。また大手運用会社であるBlackRockはもともとブラックストーン・グループの傘下であった(石(Stone)と岩(Rock)で紛らわしいのも意図的らしい)。
世界屈指の運用会社・最大級のPEファンドで日本においても不動産投資は積極的に行っていたが、バイアウト投資は限定的であった。おそらくこれまで日本において手がけたプライベート・エクイティ投資案件はイー・モバイルの1件のみと見られる。
今後は日本市場に積極的に望むスタンスだ。2017年12月にアジアファンドを立ち上げた。また日本企業のガバナンス姿勢の変化から、さらなるノンコア事業の売却を見ている。日本経済新聞の記事によると今後3−5年で日本で5,000億円規模を投資する方針だという。またベインキャピタルから坂本氏をシニアマネージング・ディレクターとして招聘しており、人材の拡充も進んでいる。
米ブラックストーン、日本で企業買収攻勢 5000億円規模 :日本経済新聞
投資先名 投資年月 エグジット状況 |
本件特徴 |
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企業・事業概要 | |
案件概要 | |
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上場企業子会社へのグロースエクイティ投資
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