6月1日、ユニゾン・キャピタルは4号ファンドで外食企業のダイナミクスの株式取得を発表した。
ダイナミクスはマルチブランド展開を行う外食企業であり、105店舗に対して約30ブランドというのは外食企業一般に比べて高い比率だと考える。
「 ダイナミクスは、繁華街を中心に鍋、海鮮、380円均一等の多彩なコンセプトを約30ブランド105店舗で展開するマルチブランド外食企業です。人口減及び高齢化に伴う市場規模縮小に加え、トレンドの変化が激しい外食市場において、ダイナミクスはコストパフォーマンスの高い食事とお客様に楽しんで頂ける空間を提供することで、高い成長を実現してきました。」
エンデバー・ユナイテッドによるピザハット買収の記事でも解説したとおり、外食産業はPEファンドの主要な投資セクターである。2017年に入ってからでも、すでに以下の通りの3件の案件が実現している。
注記:(1)ファンドによる開示はなくMergermarketに案件として記載あり | ||||||||||||||||
出所:各社リリース、Mergermarket | ||||||||||||||||
PEファンドによる外食企業への投資(2017年) | ||||||||||||||||
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ユニゾン・キャピタルにとって国内外食産業への投資は2007年に投資し、2012年にペルミラに売却した株式会社あきんどスシロー(現、スシローグローバルホールディングス)依頼である。上場時の株主であるPEファンドはグローバルファンドのペルミラであるが、元々はユニゾン・キャピタルが上場していたスシローをTOBにより買収していた。ユニゾン・キャピタルは調達する食材の品質を高める一方でスシローの店舗に積極的に投資して経営効率を高めることにより、スシローを回転寿司業界の最大手企業にした。
今回、ダイナミクスの事業モデルをどのように強化するのか具体的な姿は発表されていない。今後のダイナミクスの変化と成長の動向は注視していきたい。
PEO編集部
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