J-STARが化粧品製造のサンスマイル社を買収ーファンド規模と投資ペースの関係

9月1日、J-STARは化粧品製造・販売の株式会社サン・スマイル(以下、サン・スマイル社)の全株式を取得したことを発表した。サン・スマイル社は1997年創業以来、海外インポートブランドのバッグや小物、コスメ、雑貨の卸販売に加え、”Pure Smile(ピュアスマイル)”を中心とした自社オリジナル商品を特に若年女性層向けに提供している。

2017年5月1日に発表された3号ファンドの発表からわずか3ヶ月の間にアルファコーポレーションからの教育事業譲渡、ブイアイエス社の株式取得についで3件目の新規投資である。J-STARが新ファンドの設立を契機として投資活動を活発化していることが伺える。尚、新規投資だけでなくエグジットも積極的に進めている。同期間に2号ファンドの投資先であった情報処理サービス業のプリマジェストとペット用衣料・雑貨の企画・開発を手がけていた株式会社スリーアローズの売却を行っている。

これだけJ-STARが積極的に投資を進めている背景には3号ファンド規模の大幅な増額も影響しているものと推察される。2013年に調達した2号ファンドは118億6千万円であったのに対して、5月に募集完了した3号ファンドは325億円と3倍弱の規模となっている。投資期間と平均投資額が同じであれば前号ファンドよりも3倍のペースで投資をすすめる必要がある。当然、平均投資額を大きくする方針で動いていると想定されるものの、平均投資額を急に3倍にするのは容易ではない。今後もJ-STARはハイペースで投資を行うであろう。

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